“ロウ引き段ボール“の混入防止にご協力ください!
皆様、こんにちは。
平素よりホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
「ロウ引き段ボール」について、皆様にお願いがございます。
<ロウ引きダンボールとは・・・?>
ロウ引きダンボールとは、ダンボールの表面をワックスで覆って防水加工したものです。
このロウ引きダンボールを、他の古紙と同様にダンボールの原料に使用してしまうと出来上がってくる製品の表面に
「油じみ」が出てしまうため、全く売りものにならず、製紙メーカー様に甚大な損失をもたらします。
製紙メーカー様と共に製紙原料を供給する側にある我々にとっても大きな損害となります。
つきましては、皆様には「ロウ引き段ボール」の分別をしていただきたく存じます。
<ロウ引きダンボールの見分け方について>
ロウ引きダンボールを見分ける方法に関して、最もわかりやすいのは”色の違い”です。
このようにロウ引きダンボールは表面にワックスが塗られているため、普通のダンボールに比べて明らかに色が濃いです。
普通のダンボールが「明るいキツネ色」であるのに対し、ロウ引きダンボールは「こげ茶色」で、
油を吸わせたような色をしています。
また、輸入生鮮食品に使われているケースが多いことをから
ダンボール箱の表面に英文が印刷されていることも判断材料になります。
※ ロウ引きダンボールは主に以下のような製品に使用されています。
【輸入果物】ブドウ、オレンジ・レモン・シトラス等の柑橘系など
【輸入野菜】ブロッコリー、セロリ、ニンジンなど
【輸入水産物】カニ、エビ、貝類など
私たちは古紙を供給している立場として、ダンボール回収時、受入れ時、梱包後、製紙メーカー様への搬出時において、
常に目を光らせロウ引きダンボールの混入防止に努めなければなりません。
特にオーストラリア産ブドウに使用されているダンボールは、ワックスの中にどっぷり漬ける方式をとっているため、
ワックスの付着量が特に多く、製品トラブルを引き起こす影響力も強いと警戒されています。
このオーストラリア産ブドウの収穫期が1月~6月であるため、貿易商社を通じて輸入され国内に出回るのが2月~7月頃
になります。その流れで事業系古紙に混入してくる可能性が1年で最も高いのが、まさに”今の季節”なのです。
あらためてこれらのことを再認識し、検品強化に努めるとともに、
関係企業様にもリサイクル古紙への混入防止を繰り返しお願いしていきたいと思います。
『この記事をご覧になっている古紙回収業の皆様、水産加工業の皆様、青果業の皆様、スーパーご勤務の皆様、
ロウ引きダンボールの混入防止に、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。』