BLOG

ブログ

その他
斎藤英次商店本社

斎藤英次商店杯 柏ウィンターユースサッカー大会を終えて - 進化し続けるサッカー

優勝は日体大柏高校

去る2024年12月26日~28日に「斎藤英次商店杯 柏ウィンターユース(U-17)サッカー大会」が開催されました。今大会の参加チームを北から順にご紹介しますと、青森山田高校、尚志高校、佐野日大高校、帝京長岡高校、日体大柏高校、山梨学院高校、京都橘高校、米子北高校の計8チームです。第103回全国高校サッカー選手権の出場決定校や過去に出場経験のあるサッカー名門校にご参集いただきました。「ミニ裏選手権」という表現がピッタリの顔ぶれです。
 
  
 
8チームが4チームずつのリーグ戦を行い、各リーグ戦での最上位チーム同士が決勝に進むという方式が今回も採用されました。大会期間中にいくつかのゲームを観戦しての感想として強く抱いたのは、筆者が公立中学、県立高校の部活動でやっていたサッカーとは、いったい何だったんだろう?という思いです。
 
 
昔話で恐縮ですが、当時の筆者が経験していたサッカーの特徴を、少し雑な表現でお話しさせていただきます。
 
(1)最前線にいるセンターフォワードは、後方の味方からドカーンと蹴られたロングボールを相手に取られる前に猛ダッシュで拾いに行き、とにかくゴールを狙うことだけに集中する。両サイドにいるウイングというポジションの選手は、やはり後方からのロングボールを猛ダッシュで受取り、ゴールラインを割ってしまう前にセンターフォワードが待つ中央へ放り込む。これらのポジションは、必然的に足の速い人が担当していました。
 
(2)中盤の選手は、こぼれ球を狙ってシュートする、フリーの味方にパスを出す、相手のパスの出し手を邪魔して奪い取る。相手に攻められれば、バックス(ディフェンダー)と一緒に守備をする、いわば「なんでも屋」的存在。
 
(3)陣形の後方で守備を担当するバックスは、失点を防ぐことが一番の任務。失点する/しないは彼らの活躍次第。一度、ボールを奪えば、そのほとんどはセンターフォワードや両サイドのウイングの前方へ大きくクリアする。「味方に向けてパスを出す」というよりは、クリアしたボールを前方にいる彼らが、なんとか拾ってくれることを期待して蹴っていた、いわゆる「ポン蹴りサッカー」でした。
 
(4)ゴールキーパーは、とにかくゴールを守ることだけに集中していた。自分がキャッチしたボールは、今どきのゴールキーパーように味方選手に対して手で投げたり、足でパスを出すようなことはしない。とにかく味方のセンターフォワードと相手ゴールキーパーの間をめがけて、手に持ったボールを大きく蹴ることが主流だったような、そんな時代でした。
 
このようにポジションやエリアによって選手の役割と責任がはっきり決まっていた、筆者の知る昭和サッカーでは、いつもと違うポジションやエリアでのプレーを苦手とする選手も多く、たまにある選手が休んでしまったりすればチームワークがガタガタになってしまうという、今思えば不思議なサッカーをしていた時代だったなぁ、と目の前で現代サッカーをプレーする高校生を観てあらためて感じました。
 
 
  
 
さて、個人の昔話はほどほどにして、現代の高校サッカーに話を戻しましょう。
まず間違いなく言えるのは、攻め方ひとつとっても多種多彩になっている、役割やポジションがガチガチに固定されていない等、筆者が経験した頃に比べてずいぶん進化しているということです。会場で何人かのサッカー指導者の方々にお話を伺ったことを筆者なりに解釈してみると、次のような現代サッカーの特徴がみえてきました。
(個人的に感じたことなので正しくなくてもご容赦ください)
 
【特徴-1】ポゼッションとタテに速い攻撃(カウンター)の組み合わせ
相手からのプレッシャーを3人で作る三角形のパス回しでかわしながら、じわじわと相手ゴールへ迫っていくポゼッション(ボール保持)と、相手側の一瞬の隙を見て一気に攻撃速度を上げて相手ゴールに向かっていくカウンター攻撃の組み合わせが多くみられました。今から15年ほど前、全盛期のFCバルセロナが、美しく勝つサッカーの戦術として、このポゼッションサッカーを有名にしましたね。
 
【特徴-2】3バック制と可変的な陣形
サッカー好きの方なら「4-2-3-1」や「4-3-3」「4-2-4」というような、各チームの選手の配置や陣形に関心を持つことも多いのではなかと思います。上記の例では、左端の「4」は『4バック(守備担当が4人)』を表しています。この陣形が、最近では「3-4-3」や「3-5-2」のように左端の数字が「3」、つまり『3バック(守備担当が3人)』制をトライしたり、採用するチームが増えていると聞きます。言われてみれば、日本代表チームも3バック制を採用することが増えたように思います。この陣形では、「4」や「5」で示された中盤の両サイドにいる選手が、攻撃の時には前線の「3」に加わり、守備の時には後ろの守備ライン「3」に加わることで一時的に『5バック』になり、各局面で厚みをつくることができます。従って、この両サイドの選手は何度も前後移動するので、かなりタフでないと務まりません。
 
【特徴-3】フォワード選手は、点だけ取ればよいということではない
筆者の時代もそうでしたが、フォワードの選手は、点を決めさえすれば文句は言われることはないし、逆に決められない選手や得点に絡んでいても全く守備に参加しない選手は交代させられてしまう、そんな時代になっているようです。つまり、どれだけ守備への貢献ができるかが必要とされるスキルだそうです。相手の守備ラインに圧力をかけたり、守備ラインからのパスコースをつぶすような動きが求められています。相手の守備ラインでうまいことボール奪取ができれば一気に至近距離での得点チャンスが生まれるということです。 ・・・納得ですね。
 
【特徴-4】複数の役割・複数のポジションがあたり前
普段は、相手のパスやシュートをカットしたりクリアすることが多い守備的ポジションの選手でもパスワークに参加できること、フォワードの選手でも積極的に守備に参加したり、ゴールキーパーまでもが攻撃の始めの一歩となるパスの出し手として、足元の技術を問われることも珍しくない時代になっており、筆者のサッカー部時代のように個々の選手がひとつの役割に徹すればよいということではなくなっています。
 
あらためて言うまでもありませんが、この取材でどのチームも現代サッカーのトレンドを研究しつつ、さらに選手の個性や特徴を活かした、“そのチームらしさ”が垣間見えるサッカーが展開されていたように感じました。
 
そんな進化し続ける時代の高校サッカー大会で、見事決勝に進んだのは、全国高校サッカー選手権の福島県代表「尚志高校」と2年前に千葉県代表として選手権出場を果たした、今大会の主催校でもある「日体大柏高校」でした。そして、この決勝戦を制したのは「日体大柏高校」でした。おめでとうございます!
 
 
  
選手の皆さんは、今大会を通して多くの成功と多くの失敗を経験されたことと思いますが、一人ひとりが振り返りから多くの課題も発見できたのではないかと思います。そこから次に何を行うのか? あらたにどんな目標を立てるのか? 目標達成に挑戦し続けて、あっという間の高校生活を有意義な3年間にしていただきたいと思います。
 
 
最後に、今大会では「スポーツSDGs」の一環で、大会に参加する関係者の方々(選手、関係者、保護者など)から多くの「古着」を提供していただきました。慌ただしい中のご協力に感謝申し上げたいと思います。

 
我が斎藤英次商店は、経営方針として「Vision 2046:Zero Waste(廃棄物のない社会を目指す)& Zero Carbon(温室効果ガスを排出しない社会を目指す)」を掲げ、我が社の創業100年目にあたる2046年の達成を目指しております。
社員一人一人がVisionの実現に向かって邁進することで、間接的であっても将来を担う子供たちが今と変わらず、大好きなスポーツを楽しむことができる環境が、いつまでも守られることを心から願っております。
 
リーグ戦、決勝戦の記録と各チームの記念写真は、以下の大会ホームページをご覧ください。
斎藤英次商店杯 柏ウィンターユース(U-17)サッカー大会ホームページはこちら
 
 
 

VISION2046

 

Zero Waste 廃棄物のない社会を目指して
私たちは、世界規模の資源循環をにないます。
そのために、誰でも簡単に楽しくリサイクルできるようにします。

 

Zero Carbon 温室効果ガスを排出しない社会を目指して
私たちは、脱炭素型の資源循環ビジネスモデルを創造します。
そのために、デジタル技術や再生可能エネルギーを活用します。

 

斎藤英次商店のミッション・ビジョンはこちら

一覧へ戻る