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斎藤英次商店本社

5Sが上手く行かない。

5Sがうまくいっていない営業所が3つある。
3つ営業所は、メンテナンス休業をして、是正することを求めた。
「休業しなければいけなのですか」と問われる。
私が言ったことが本気なのか確かめる問いである。そこまですることもないであろうと言いたいのか。

今まで、うまくいかなかったのに、今までの業務を行いながら、強化することは、できないであろう。
その1日は、お客様に迷惑をかけることになるが、翌日からは、安全と5Sができる状態になっている。
もし、だらだら行っていて事故があったらと思う。一日でも早く、良い状態にしたい。

この3つの営業所の1つで事故が起きた。
清掃を行っていて、転落した。残念である。
5Sを徹底して、事故を未然に防ぎたいのに、清掃で怪我をしてしまった。

うまくいっていない、3つの営業所では、こんなことを言っている。

できる人ができるときにやる。
残業、休日出勤しては行わない。
気づいた人がおこなう。気づいたときに行う。
後でやろうと思う。
一杯になったらやる。
お金をかけたくないので、現状のままでいい。
時間がありません。
人がいません。
そこまで行う意味がありません。

自分たちが、理想とする職場をイメージする。理想の5Sをイメージする。
理想の職場にするために何をするのか、理想の職場を維持するのに何をするのかを決定する。
成すべきを、いつ、だれが、どのように、行うかを決定する。
これらは、組織の下から上への、行動で、行われ計画されるのが望ましい。
経営管理者が計画をして、部下に指示するもので、主体性の発揮が期待できない。
整理、整頓、清掃は、だれでもできることである。子供のころから経験してきたものである。なにも上司から指示、指導されることもない。
つまり、5Sがうまくいかないのは、主体性の欠如である。言われてから行うようでは、汚れたから行うものと同じである。
5Sは、チームワークでもある。決められた場所に決められように戻すことは、簡単なようで簡単に維持できるものではない。
そうであるから、主体性が発揮できていないと、うまくいかない。
さらに、これが理想、これがベストはない。リーダーシップとは、常に高い場所へ、組織の目線を高めていくことである。理想の上の理想があってこそリーダーシップである。
加えて、定着、持続は、組織に工夫がないといけない。うまく行っている営業所は、定着、持続のチェック表など、工夫をしている。目指すべき所に到達して終わりではない。きれいにしても持続できず、徹底清掃を繰り返すのは、5Sができているとは言えない。これもリーダーシップである。
リーダーシップと組織の主体性の発揮がおこなわれて、5Sはうまく行くのである。

 

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